お疲れ様です、アッキーです。
今回は「一般財団法人 日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)」について書いていく。
ホワイト財団?何それ?ってなると思う。
平たく言うと第三の機関が各企業にホワイト企業度を認定していく財団だ。
ブラック企業には誰しも務めたくないものだ。
そんな時に役に立つのがこのホワイト企業認定。
この認定さえあれば、ブラック企業でないことのお墨付き!安心してホワイト企業に勤められマァス!
というもの。
「へー、いいじゃん」と僕も思ってた。
次の転職の時には参考にするか。なんてのんきに考えていた。
が
前職の同僚からの久しぶりの連絡で自体は一変した。
おいwwうちの会社ホワイト企業認定されとるww
結論「怪しくはないが100%信頼はできない。参考程度にするべき」
「怪しくない!」って言っているのは認定された企業のサイトのみ。認定してもらってるから「怪しい」なんて言えるわけない。そもそも「怪しくない」って言ってる時点で相当怪しい。
前職がホワイト企業認定された時点で信頼性皆無!で終了なのだが、頭ごなしに「ホワイト企業認定は意味ない」と決めつけないでもう少し深堀していこう。
僕が前職を辞めた理由は
・休みが少ない
・給料が少ない
・自己犠牲を強要される
・社員は奴隷
・役職者の不倫噂話が絶えない
などなど。
平たく言えば超ブラック環境だったから。
「ホワイト企業認定されてるのに・・・思い込みでしょ?」と思うかもしれない。
だが事実ベースとして前の職場は年々社員が減少傾向にある
毎年、10~20人新卒採用を行っているのにも関わらず、数年前と比べると80人程度は減っている。
冷静に考えてほしい。
本当にホワイト企業なら人は減らない。
むしろ増える。
僕の今の職場は僕が入社してから1年間で80人ほど増えた。
給料安いのがたまに傷だけど。
ホワイト財団って?
一般財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)が主催、運営。
「”次世代に残すべき素晴らしい企業”を発見し、ホワイト企業認定によって取り組みを評価・表彰する組織です。」(公式HPより引用)
言ってしまえば「他企業をホワイトかどうか認定する団体」
7つの視点から判定して5段階で評価。
各項目に従い客観的に判断することで「公正・公平な」ホワイト認定を行うことができる。
みたい。
設立日は 2015年8月11日、割と新しい。
得するのは誰?/誰のためのホワイト企業認定?
第三者機関にホワイト企業を認定されることでどんな利益が発生するのかを考えてみる。
【企業】
・「うちホワイト企業だ」とPRが大々的にできる
⇒就職希望者が増える
【ホワイト財団】
・認定した企業から更新料やセミナー料で儲かる
・国内唯一のホワイト企業認定する会社
⇒認定企業が増えると「ホワイト企業認定」という権威性を強めることができる
【就労者/新卒/就活者】
・ホワイト企業認定されている企業がわかる
⇒就活の時に安心してホワイト企業に就職できる
あれ。
企業⇔ホワイト財団は相互利益あるけど・・・
就労者に対しては確実な利益なくない?
ちなみに公式サイトでは下記の画像の通り「弊社によってホワイト企業認定されることで御社に利益がある」とPRしています。
・・・誰のためのホワイト企業認定なんでしょう?
客観的に判断するとは
僕が一番訝しんでいるのはこの一点「第三者機関が客観的に判断する」ということ。
一見「何からも影響されない公正な判断ができる」という風に見える。
しかし言い換えると「各項目の基準を申告にそって判断する」ということ。
つまり「企業の内情/実情は把握していない」ということにも捉えることができる。
(僕が性格最悪のひねくれものだという前提)
申告する側の企業が「自由に解釈して申告」した結果。
評価項目とぎりぎり合致するようなものも「該当する」と回答するのではないだろうか
まぁ日本の企業がホワイト企業認定されるために虚偽な回答をするわけないよね
一応、検証
ホワイト財団の「認定企業一覧」より適当にピックアップして口コミサイト「ライトハウス」で比較してみた。
ライトハウスは未ログインのため内容までは見れないので、気になる方は自分で会員登録してくれ。
検証にあたって、完全に気分で選んでいる。
ただ、ライトハウス側での評価が極端に低かったり、回答者が少なく正確性に欠けるものは除外した。
こんなメッセージが出るヤツ。
検証1「株式会社浜学園」
進学塾の会社らしい。塾講師とか先生って激務って聞くしね。
検証2「プレミアムウォーター株式会社」
忌み嫌われてる人が多い印象を受けるウォーターサーバー
なのにこの評価は正直意外だった。(偏見)
検証3「株式会社ニトリホールディングス」
「お、値段異常以上」でおなじみのニトリ。
流石というべきかわりと低いというべきか。
結果「そこまで極端でもなかった」
正直「全部3.0以下だったらネタとしておいしい」と思っていた。
実際には3.0以上の企業も数多く存在した。
この結果より、一概に「ホワイト財団の認定はアテにならない」と決めつけるのは良くないと感じた。
口コミ結果もあてにならない
ちなみに、私の前の職場は評価「3.0」だった。
高すぎない?
こうなると
①日本の職場は全体的に低水準
②ライトハウスの評価が信憑性に欠ける
などが考えられる。
①は信じたくないし、②は日本社会の為にならない。
そのため、記事執筆後に前職をボロクソにこき下ろして評価を2.9に下げる所存。これ日本社会に貢献できるというわけ。
実際問題として
・私怨100%で評価する
・ライバル企業からのネガティブキャンペーン
もあるので最近では「口コミサイトも役に立たない」という風潮もある。
複数の口コミサイト、転職サイトなども見てしっかり情報収集をするべき。
ホワイト企業認定審査の項目
ホワイト企業認定の項目はこんな感じ
項目自体は「ホワイト企業」になるには必須な項目ばかり。
「はい」が多いほど「ホワイト企業」に近づくのは間違いなさそうだ。
他にも判断基準はあるかもしれないが、この項目内容では「申告する企業側の解釈」によって全て「はい」にすることも可能だ。
※ただし、私が前の職場を辞めた理由を思い出してほしい。
ホワイト企業認定に対する評判
Googleで「ホワイト企業認定 怪しい」で検索してみた。
結果は「怪しくない」の一点張りだった。
考えられる要因としては
・ホワイト財団は別にそこまで怪しくない(調査不足込)
・第三者機関だし、基準もしっかりしてる
・認定されている会社は「怪しい」なんて口が裂けても言えない
・認定されていない会社は「そもそも興味がない」
結果として「怪しくないよ!」というサイトがやたら目立つのだろう。
※ただし、私が前の職場を辞めた理由を思い出してほしい。
まとめ
・判断基準がしっかりしているため怪しくはない
・財団がそこまで怪しい企業でもない
・客観的に判断するため実情に沿わない可能性がある
上記より僕の結論としては、「ホワイト企業認定は参考になるものもある」だ。過信は禁物。
ただホワイト企業認定されるだけあって就労条件はそれなり。転職のフィルタとしては良いかもしれない。
今更だが「ホワイト企業」とは何だろうか?
全社会人の回答が完全に一致することはありえない、仕事へ重視する価値観は人それぞれだから。
就活・転職は自分の価値観を理解したうえで職場を探す。給料・労働時間・社風といったものは事前に調べるし、口コミサイトでも確認できる。
となると
・自分にとってのホワイト企業
・ホワイト財団が認定するホワイト企業
この二つが完全に一致することはほぼありえない。
なので参考程度にするが僕の結論。
で
ここからは僕の持論
そもそも・・・
本当にホワイト企業なら社員は減らない
本当にホワイト企業なら自然とSNS等で評判は広がる
本当にホワイト企業なら優秀な社員が自然に集まる
本当にホワイト企業なら余剰は社員へ還元される
本当にホワイト企業なら認定や広告は不要である
認定にも維持にもお金がかかる。
そのお金は湧いてきたものじゃない。
社員が必死に汗水垂らして稼いだお金だ。
そのお金が「認定料・維持料」に支払われるということは、同時にその分を社員へ還元していない企業ということも重々考慮しておくべきだ。
そしてもう一つ。
この財団は「ホワイト企業」について権威性を持つことにならないだろうか。
要は「財団に認定されていないとホワイト企業ではない」という風潮ができないか?と懸念している
この風潮が強くなると「財団に認定されないと・・・わかってるよね?」とかなりかねない。
・「実態が伴っていないホワイト企業」が増える
⇒「ホワイト承認」が会社のステータスになると、実態と異なる企業が続々と出てきて意味がなくなる(私の前職)
・「ホワイト企業の基準を承認・管理する」という企業に金銭が発生する
⇒いわゆる「日本企業への管理職」と言えば聞こえは良いが、管理職は部下を適切にマネジメントして利益を上げる職だ。ホワイト財団が活躍することで日本企業全体に利益を上げられるかは少し疑問。
完全に僕個人の意見だが、虚業チックに見える。
ホワイト企業の基準を打ち出したのは良いことだ。
何度も言うがホワイト企業は個人によって異なるし、社員は自然と集まる。
正直、僕はこの財団にあまり大きくなってほしくない。
今程度にほどほどな権威でいてほしい。
お金で得られる資格ほど無意味なのは前職が証明してくれている。
以上だ。